梨の花が開花しました

今年も梨の花が咲き始めました。
写真は一番開花が早い新高の花です。

市内南部にある白井木戸地区の畑では、4/1に開花が始まり、4/5に満開になりました。
ここから少しずつ遅れて他の品種の開花も始まります。
ちなみにナシの花は、収穫が遅い品種のほうが早く咲く傾向があります。
(昨年の例)新高→豊水→幸水
4/6には市内全域にミツバチの入地がおこなわれ、農家の皆さんはいよいよ繁忙期にシーズンインです。

去年より一週間以上遅い開花

今年は去年に比べて開花が遅れているようです。
撮影をした畑では新高の開花が3/26、満開が3/28とのことでした。
なんと開花が6日、満開が8日も遅くなっています。

ちなみに東京のソメイヨシノの開花も昨年に比べて開花が6日、満開が5日遅れています。
昨年の記事でも紹介したとおり、ナシとサクラとの相関がはっきりわかりますね。

ただ「遅い」とは書きましたが、今年の開花時期がいわゆる「平年並み」だそうです。
去年は2~3月が異常に暖かく、開花が早まってしまったのです。
気象庁の過去の気象データで最寄りの地点である船橋を見ますと、今年の2月の平均気温が4.7℃・3月は10.2℃に対し、去年の2月の平均気温は8.1℃・3月は12.3℃となっています。
2月で3.4℃、3月で2.1℃も高かったんですね!
確かに今年の冬はしっかり寒い印象がありました。
逆に去年は3月末でも長袖をまくって、梨畑で写真の撮影をしていたことを思い出します(汗)。

収穫も一週間程度遅くなる?

千葉県の農林水産部の調査では、白井市付近の幸水の満開は4/13と予想されています(
3月中旬時点)。
去年は4/2に幸水は満開になっていたそうなので11日も差があります。
もちろんこれからの気温次第で開花が早まることはありますが、記事を書いている4/5の時点でまだ堅い蕾が見える状態なので、開花はやはり先になりそうです。

白井市では幸水の収穫は概ね満開110日後からスタートします。
4/13が満開だとすると110日後は8/1なので、今年は昨年のようにお盆までに幸水の収穫が終わってしまう、お彼岸に直売所が閉まってしまうという事態はなさそうです。
ただ慣例どおりいかないのが最近の気候…(汗)。
梅雨明けが早く、7月に高温乾燥が続けば、110日より前倒しになる可能性も考えられます。
農家の皆さんも予想はあくまで予想として、注意深く現況を観察していきたいとのことでした。

ともあれ、いよいよ梨農家にとって忙しい時期が始まりました。
令和に入ってから遅霜害・長雨による日照不足・台風被害など天候に恵まれない年が続いています。
今のところ今期の天候は順調。引き続き天候に恵まれ、無事に美味しいしろいの梨ができるよう、皆さんも一緒にお祈り頂ければ幸いです。
夏には笑顔の農家さんの顔が見られますように…!

【参考リンク】
▼桜開花予想【2022】|ウェザーニュース
https://weathernews.jp/s/sakura/news/kaikaforecast/

▼気象庁|過去の気象データ検索
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php?prec_no=45&block_no=1236&year=2022&month=&day=&view=

▼生育情報/千葉県
https://www.pref.chiba.lg.jp/seisan/seiiku/index.html

▼摘果が始まりました | しろいのなし
http://shiroi-nashi.com/?news=2021-04-20

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