七源果樹園

白井市の根で七源果樹園を営む宇賀さん。
白井市役所の近くに直売所を運営されており、梨の他にもぶどうを栽培されています。

— 梨の栽培をこの地で始めたのはいつ頃ですか?

宇賀氏
祖父が最初に梨の木を植えまして、そこから約60年くらいになりますね。
私で3代目となります。
インタビュアー
最初から梨の栽培を始められたのでしょうか?
宇賀氏
いえ、昔は芋や麦といった作物を育てていたようですが、梨をやるようになって梨の割合が徐々に増えていった形です。
今は梨の他にぶどうを栽培しています。

— 宇賀さんが梨の栽培に携わるようになってどのくらいでしょうか?

宇賀氏
今年で就農して21年目になりますね。
インタビュアー
就農する時のきっかけみたいなものはありましたか?
宇賀氏
子供の頃から遊び場が梨畑だったので、自然といつかはやるのだろうとは思っていました。
結婚を期に本格的に就農する形になりましたね。

— 七源果樹園で取り扱っている品種を教えてください

宇賀氏
幸水、豊水、あきづき、かおりがメインですね。
他には少量ですが、なつしづく、王秋、秀麗といった品種を直売所で販売しています。
インタビュアー
様々な品種を栽培されていますが、その中で食べて好きな品種を教えてください。
宇賀氏
幸水・豊水は美味しいのはもちろんですが、その時期はとても忙しいのもあってあまりゆっくり味わえないんですよね。
個人的には、甘みと香りのバランスが良い王秋が好きですね。
王秋は10月中旬頃に収穫できる梨で幸水・豊水の収穫が終わり、ホッと一息をしながらゆっくりと味わって食べる事ができるのもあります。

— 梨の生産においてのこだわりはどういったところでしょうか。

宇賀氏
細かいところを言うとたくさんありますが、肥料・日当たりよく管理するというところですね。
土作りや水分量といった全体的なバランスを取りつつ梨の栽培をしています。

— 梨農家をやっていて一番大変だったことは?

宇賀氏
毎年心配なのが、大玉の梨を生産するために人工交配が必要なのですが、限られた期間で交配をしなければいけないのでそのための人材の確保と好天に恵まれる事が条件になりますね。
逆にそこをしっかりできるとその年の収穫量なども予測ができるので販売数も確保できるようになります。
防災網もかけているので、できる限りの対策はしております。
インタビュアー
逆に梨農家になって良かったと思う事はどういうところですか。
宇賀氏
直売所を構えているので、毎年、梨を楽しみにしてもらいながら来てもらう事。
お客様に直接美味しいと言っていただける事が一番嬉しいです。
結婚された方が子供を連れて来ていただいたりするのを見られるのでそれも嬉しいですね。

栽培面でいうと、梨は手をかけた分、応えてくれるのが梨農家としての醍醐味でもあります。

— 今後チャレンジしていきたい事を教えてください。

宇賀氏
白井市内でも若い方が盛り上がっていてジョイント栽培などをしている方が新しいことにチャレンジしていてとても刺激を受けているので、そういった事に対してチャレンジしていきたいと思っています。
周りの梨農家さんにおいていかれないようにがんばっています。
良いものを取り入れていって作業効率を上げていく事も長期的に見て必要なので少しずつ取り組んでいってます。

*2018年時の取材となります

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