白井市中の地で、梨農園を営んでいる板橋則雄梨園さん。
千葉県から「エコファーマー」の認定を受け、土づくり、化学肥料・化学合成農薬の使用低減に一体的に取り組まれています。
環境にも配慮した板橋さんにインタビューさせていただきました。
— 梨の栽培をこの土地で始めてどのくらいでしょうか?
- 板橋さん
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父が梨の栽培を始めてから60年になります。
現在でも一番最初に植えた梨の木が現役で残っています。
- インタビュアー
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それは凄いですね!
板橋さんが梨に携わるようになってどのくらいですか?
- 板橋さん
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元々、小学生の頃から家の手伝いをしていたので40年以上になりますね。
本格的に就農してからは10年ぐらいになります。
- インタビュアー
- それまでは一般企業にお勤めされていたのですか?
- 板橋さん
- そうですね、農業共済組合に勤めていました。
- インタビュアー
- 梨農家になろうと思ったきっかけはありますか?
- 板橋さん
-
きっかけというきっかけはないですが、目の前に梨畑があったからですかね。
当園は家の隣に梨畑があり、小さな時から生活の一部となっていましたし、太陽の下で緑の中で働くのが気持ちが良いからという理由もあります。
小学生の頃からお手伝いしていた板橋さん。
梨園はとても身近にある存在でした。
— 板橋則雄梨園さんで取り扱っている商品を教えてください。
- 板橋さん
- 当園では、幸水・豊水・かおり・あきづき・新高・にっこり・王秋といった品種を取り扱っています。
- インタビュアー
- にっこりや王秋は白井市内では比較的珍しい品種ですよね。
- 板橋さん
-
そうですね。
これからも良いと思った品種を取り入れていこうと思っています。
- インタビュアー
- 板橋さんオススメの品種はどちらになりますか?
- 板橋さん
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幸水はもちろん好きですが、最近は豊水ですね。
当園の豊水は酸味が少なくお客さんにも好評です。
妻はあきづきの特有の風味が一番好きだと言っています。
あきづきは女性に人気がありますね。
- インタビュアー
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あきづきは9月中旬〜下旬に出てくる梨ですね。
比較的日持ちする品種と聞きました。梨作りでこだわっている事はありますか?
- 板橋さん
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当園では魚(魚粉)や海藻といった海の物と完熟堆肥を中心とした肥料を使って梨作りをしています。
また『エコファーマー』として環境に優しい農業にも取り組んでおります。
- インタビュアー
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魚粉の肥料は初めて聞きました。
おいしい梨作りのために色々考えられているのが分かります。
千葉県認定の「エコファーマー」で、肥料と環境にこだわった梨作りをしています。
— 梨農家をやっていて大変な事はどんな事でしょうか?
- 板橋さん
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昭和58年にあった雹の被害ですね。
収穫直前の7月下旬に雹が降ってきて梨が全滅しました。
- インタビュアー
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7月下旬ってほぼ収穫間近ですよね。
その年の雹によって、梨の木に大変な被害があったと他の梨園さんでもよく耳にしました。
- 板橋さん
-
そうですね。
果実だけでなく梨の木にも被害があり、その後2年間はほぼ収入がありませんでした。
- インタビュアー
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本当に大変な時期だったと思います。
逆に、板橋さんが梨農家をやっていて良かったと思う事を教えてください。
- 板橋さん
- 直売所を運営しているので実際にお客様に来ていただいて、美味しいと言ってもらえた時が一番嬉しいです。
白井市を襲った大きな雹被害。
本当に辛くて大変な2年間でしたが、お客様の「美味しい」という言葉が励みになりました。
— ホームページをご覧のみなさまに何か一言お願いいたします。
- 板橋さん
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当園は自宅で梨の直売をおこなっています。
何もない所ですが、お客様が『静かで良い所です』と言ってくれるのが特徴です。
また、目の前が梨園なので実際になっている梨を目の前で見ることができます。
是非、板橋則雄梨園にお越しいただければと思います。
- インタビュアー
- ありがとうございました。
— 板橋さんのお気に入りの1本
60年前に植えたご自慢の木の前でお父様と。
雹の被害を受けましたが、まだ現役で800個程度の梨を実らせてくれます。
海の物と完熟堆肥を使用したこだわりの梨作りをされている板橋則雄梨園さん。
エコファーマーとして環境にも最大限配慮した梨をぜひご堪能ください!
板橋則雄梨園さんが運営しているinstagramを見ると園の雰囲気がわかりますので、是非ご覧ください。
→板橋則雄梨園インスタグラム
*2018年時の取材となります