梨農園で賑わう白井市根の一画で果樹園を営む大野さん。
梨だけでなくイチゴも栽培されています。
我が子のように大事に育てた梨は、どれも自慢のものばかり。
甘くてみずみずしい珍しい品種「なつひかり」を取り扱う数少ない果樹園さんです。
— 梨の栽培をこの土地で始めてどのくらいでしょうか?
- 大野さん
- 1934年に祖父が梨を植えてからになるので、84年になりますね。
- インタビュアー
- 大野さんが梨に携わるようになってどのくらいですか。
- 大野さん
- 就農して今年でもう27年になります。
- インタビュアー
- 梨農家になろうと思ったきっかけ、当時の心境はどのようなものでしたか。
- 大野さん
-
元々就農していたわけではなく一般の会社に勤めていたのですが、妻との結婚を期に就農しました。
就農当時は右も左もわからず、不安と勉強の毎日でした。
元々、サラリーマンだった大野さん。
梨作りのため勉強の日々でした。
— 大野果樹園で取り扱っている商品を教えてください。
- 大野さん
-
幸水・豊水・かおり・あきづき・新高・なつひかりの6品種になります。
梨の他にもイチゴも栽培しております。
- インタビュアー
-
なつひかりは珍しいですね。
美味しい梨を作るために工夫されている事はありますか?
- 大野さん
-
土作りに力を入れています。
当園では「美味しい梨は活きている土壌から」をモットーに、熟成された良質堆肥と厳選された数種類の動・植物質肥料を使用しています。
光のシャワーを浴びて、樹上で完熟した甘くて新鮮な朝採りの梨を全国にお届けしています。
- インタビュアー
- 大野さんの特に好きな品種はなんでしょうか。
- 大野さん
-
当園で作っている6品種は、どれも個性的な特徴があり甲乙付け難いですね。
その中でも、豊水は強い甘みと豊富な果汁と程よい酸味のバランスが絶妙です。
美味しい梨作りのために、肥料からこだわっています。
— 梨農家をやっていて大変な事はどんな事でしょうか?
- 大野さん
-
自然の恩恵を受けながら、農業に従事させて頂いておりますが毎年目標としている理想の梨を作る事は難しく、そこに農業の深さと面白さを感じています。
小さな事ですが、発芽や開花、収穫等それぞれの過程毎に梨の成長を感じる事が嬉しいですね。
- インタビュアー
-
難しい環境だからこそ、理想の梨が出来上がった時の喜びはひとしおでしょうね。
梨農家をやっていて良かったことはありますか?
- 大野さん
-
農業全般、生き物と自然と向き合う仕事なので…
日々の管理をする為に、固定の休みはなく大変な事ばかりですが、強いて言えば時間を自分の裁量で自由に使える事と家族間の交流の時間が多いことですね。
— 今後チャレンジしていきたい・していることを教えてください。
- 大野さん
-
健全かつ、地力豊かな土壌が美味しい梨を育ててくれると考えています。
そのために熟成した良質堆肥や厳選された動植物有機質肥料を梨畑に施用するといった、これまでの土作りのスタイルを維持しながら栽培技術、樹形等の改善習得のために努力していきたいですね。
就農して27年、ベテランの大野さんですが、
よりよい梨作りにも前向きです。
— 大野さんのお気に入りの1本
「苗木を定植してから成木となるまで、日々梨の木と向き合ってきて我が子のような存在なので、全ての木が私の自慢の木です。」と大野さん。
土作りからこだわった梨を、ぜひ直売所で購入してみてくださいね!
珍しい品種の「なつひかり」にも遭遇できるかもしれません。
*2018年時の取材となります